2026年3月25日水曜日

暖かい布団でぐっすりと寝る

 


「あったかいふとんで、ぐっすりねる! こんな楽しいことがあるか」。細やかながらかも知れませんが人間の幸福感を表現していると思います。言わずと知れた野比のび太の言葉です。

この言葉は、睡眠を否定する薬剤(例えばカフェイン等)を使って徹夜を試みた末に、のび太が到達した結論なんです。彼は「24時間を全部勉強に使えば、2倍生きることになる」という歪んだ論理から出発しました。しかしながら、夜中の空虚な活動、意味のない徘徊、窓ガラスを割るという失態を経て、最後にたどり着いたのがこの深い洞察だったのです。

一方、ブレーズ・パスカル(1623-1662)(17世紀フランスの数学者、物理学者、哲学者であり39歳で早世した天才、機械式計算機「パスカリーヌ」の発明、パスカルの原理(油圧)の発見、確率論の基礎築き、哲学的著書『パンセ』を執筆、圧力の単位「Pa(パスカル)」の由来)は、「人間の不幸のすべては、静かな部屋でじっとしていられないことから生じる」と述べております。

【パスカルの主張のポイント】

①.      根本的な不幸の原因

部屋で一人、静かに思索や休息をしていればよいのに、それができない。

②.      「気晴らし(ディベルティスマン)」

退屈から逃れるために、仕事、ギャンブル、社交、戦争などに熱中し、かえって不幸や危険を招く。

③.      人間の孤独

自己愛や不安が、人間を「じっとしていられない」状態に駆り立てる。

この言葉は、現代の「リア充」や絶え間ない情報収集など、常に何かをしていないと不安になる心理にも通じる思想として、現代でも広く読まれています。

この言葉は単なる物理的な静けさの問題ではないのです。寧ろ自己と向き合う静謐な時間を受け入れられないという、現代人の根本的な不安の表現なのだと思いますね。

のび太の体験は、このパスカルの洞察を実に完璧に体現しているのです。彼は睡眠という「無駄な時間」を「生産的な時間」に変えようとしたのです。しかし結局、本当の幸福は「あったかいふとん」と言った最も素朴で本質的な安らぎの中にあったのですね。

夜中の徘徊、強制的な活動、そのすべては「静かな部屋でじっとしていられない」という現代的不安の表れに他ならないのです。興味深い事に、のび太が真の悟りに至ったのは、正にこの不安と正面から向き合った後なのです。のび太の「あったかいふとんで、ぐっすりねる!」という言葉は、パスカルの哲学的洞察を、子供にも分かる形で表現しているのですね。そして、それは単なる睡眠の快適さを超えて、現代社会への深い批判となっているのだろうと思いますね。即ち、これこそが真理なのです。

睡眠は幸福度と密接に関係しており、78時間の質の高い睡眠は心身の健康と高い幸福感をもたらします。朝に太陽光を浴びて「幸せホルモン」セロトニンを分泌させ、夜はブルーライトを避けてリラックスすることで、睡眠負債を解消し、前向きな気分と安定した心を手に入れられます。

【睡眠と幸福を高めるポイント】

①.      「睡眠ファースト」の生活

1日のスケジュールを立てる際、まず睡眠時間を確保する。

②.      朝の習慣(セロトニンの活性化)

起床後に太陽の光を浴び、トリプトファン(大豆製品、乳製品、鮭など)を朝食で摂取する。

③.      夜の習慣(メラトニンの分泌)

寝る12時間前はスマホやPCのブルーライトを避け、間接照明などでリラックスする。

④.      適切な睡眠時間

 78時間の睡眠が、最も幸福感が高い傾向にある。

【幸福感につながる睡眠習慣】

①.      朝の光とリズム運動

朝の太陽光とリズム運動(ウォーキングなど)はセロトニンを増やし、夜は眠りホルモン「メラトニン」に変換されて深い眠りを誘う。

②.      寝室環境

寝る前は部屋を暗くし、寝具にこだわることで、オキシトシン(愛着ホルモン)の分泌を促す。

③.      33行日記」の推奨

寝る前の習慣として、ポジティブな内容を記すことで心を落ち着かせ、安眠につなげる。

睡眠不足は、ネガティブな感情を強め、ストレスや精神的な不調(「隠れ睡眠不足」含む)の原因となる。毎日46分多く眠るだけで、困難に直面した時の回復力や感謝の気持ちが高まるという研究結果もあるのです。

因みに大谷翔平選手は、最高のパフォーマンスを発揮するために「11012時間」の睡眠を最優先する超ロングスリーパーです。夜の熟睡に加え、昼寝も欠かさず、移動中も寝るなど、意識的に休息を確保し、疲労を残さない環境作りを徹底しています。

【大谷翔平の睡眠・コンディショニングの特徴】

①.      11012時間の超ロングスリーパー

夜の睡眠に加え、2時間程度の昼寝を日常的に取り入れています。

②.      睡眠への高い意識

睡眠を最優先事項としており、練習や移動の合間にも休憩を入れるほど徹底している。

③.      専用の寝具

西川のオーダー枕やエアーマットレスを長年愛用し、遠征先にも持ち込んで常に同じ寝心地を確保している。

④.      「量」を重視

質もさることながら、まずは身体を休めるための「量」を確保する。

【睡眠の狙い】

①.      疲労回復と怪我予防

高強度のトレーニング後にしっかり寝ることで、身体のケアを行っている。

②.      移動の負担軽減

メジャーの長距離移動や時差に対応するため、機内やホテルですぐに眠れる環境を作っている。

これらの徹底した睡眠習慣が、二刀流として世界最高峰の舞台で活躍し続ける秘密と言われています。

 Youmeiも睡眠は重視しています。楽観的に薬剤に頼る事は推奨されないかも知れませんが、レンドルミンやハルシオンを毎晩睡眠前に欠かさず服用しています。

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