悲しいかな・・・、現代社会の中での人としての価値は、大雑把に言えば「お金を沢山稼いでいるか」「異性からモテているか」の2つに集約されている様にも見受けられます。
皆さん、表面上は言わないけれど、ロクにお金も稼げず、異性からもモテない人は人としての価値が低いと見下す空気感が今の時代にはある様な気がします。
しかしながら人の価値は、誰かや社会が決めるものではありません。生産性や所有物、他者評価といった「外的な尺度」で測られるものではなく、自分と言った「存在そのもの」、そして日々の「選択と生き方」によって自ら創造していくものです。人の価値を捉える上で、代表的な考え方は以下の4つに分けられます。
1. 存在価値(ありのままの価値)
何か特別なスキルや実績がなくても、生きていること、そこに存在しているだけで人には価値があります。これをアドラー心理学では「存在そのものに価値がある」と考えます。他人と比較したり、何ができるかという「行為」で価値を測る必要はありません。
2. 内発的価値(尊厳)
哲学者のカントは、人間は何かを達成するための「手段」ではなく、それ自体が「目的」であると説きました。人間には価格ではなく「尊厳」があり、他の何物とも交換できない絶対的な価値を持っています。
3. 関係性・貢献による価値
心理学者のヴィクトール・フランクルは、人生の意味や価値を以下の3つに分類しました。
Ø 創造価値
仕事や創作を通して何かを生み出すこと
Ø 体験価値
自然や芸術に触れ、他者と関わり、愛や感動を味わうこと
Ø 態度価値
困難な運命や状況に直面したとき、どのような「態度」をとるかという姿勢
4. ニーチェの価値創造
ニーチェは、価値は外部から与えられるものではなく、自ら「創造」していくものだと考えました。他人の目やSNSの評価(外部基準)に合わせるのではなく、自分の内なる価値観に従ってどう生きるか、その選択の積み重ねがあなたの価値を形作ります。
5. ソクラテスの考え方
人としての価値は「知恵・勇気・自制・公正」の四元徳と呼ばれるものにあり、どんなときにも活用できる知恵と、倫理的・道徳的に沿った生き方をする勇気と、欲望に溺れないよう常に自制心を保ちつつ、誰にでも対等・平等に接する公正さを持つことにあるとソクラテスは述べています。
総じて社会的な成功や評価は一時的なものにすぎません。自分の本当の価値は、自分自身が「どう生きたいか」を選択し、日々をどう味わうかという内面的な豊かさの中に存在していると考えています。
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