「天才バカボン」は、赤塚不二夫氏とフジオ・プロ原作の日本のギャグ漫画です。赤塚氏自身の代表作で、これまで5回テレビアニメ化され、劇場用アニメやテレビドラマも制作されています。初出は、1967年4月9日発行の『週刊少年マガジン』です。『週刊少年サンデー』『週刊ぼくらマガジン』と連載雑誌の断続的な切り替えなどを行い、『月刊少年マガジン』1978年12月号で一応の完結を見ましたが、その後も現在に至るまで単なるギャグ漫画の枠を越え、単行本、テレビ、CMなど各種メディアに取り上げられています。
最初期はママの難産ネタを中心に、頭が足りないが純粋なバカボンとパパが騙されたり周囲を振り回すのを描くホームコメディだったが、バカボンとバカボンのパパが話の中心となるナンセンスギャグに移行していきました。中期よりパパの母校であるバカ田大学の後輩などが登場し、パパを中心としたスラップスティック・ギャグ作品となっていきます。次第に、シュールなギャグや「突如一コマだけ劇画タッチになる」、「楽屋オチの頻発」、「意図的な手抜き」などといった実験的手法が増え、純粋なナンセンスギャグだったこの作品に変化が生じてきます。作風もギャグとは言い難いグロテスク、皮肉、ブラックユーモアが多くなっていきます。後期になると「おまわりさん」・「ある家族の話」・「漫画家と編集者」などといった、パパさえ登場しない作品が登場する様になります。
タイトルの「バカボン」の由来として赤塚氏自身は生前に雑誌などのコメントで「馬鹿なボンボン、バガボンド (vagabond) ＝放浪者、天才＝ハジメちゃんとバカ＝バカボンのパパとボンボン息子＝バカボンの3人合わせて「天才バカボン」とした説」を唱えました。扉絵の部分に、「バカボンとは、バカなボンボンのことだよ。天才バカボンとは、天才的にバカなボンボンのことだよ」と説明文が記されていましたね。赤塚氏が育った新潟の方言では「バカ」に「とても」「すごく」「非常に」の意味もあります。
「天才バカボンのパパ」は、赤塚不二夫氏のギャグ漫画「天才バカボン」に登場するキャラクターです。パパは、バカボン一家の父親で、バカボンとともにさまざまな騒動を巻き起こします。
【キャラクター】
パパは、一見すると「バカ」に見える人物ですが、実は天才的な一面も持ち合わせています。バカボンとは対照的な存在で、物語を面白くするキーキャラクターです。
【特徴】
パパは、ハチマキを巻いており、口癖は「これでいいのだ！」です。また、時々奇妙な発明をするなど、ユニークなキャラクターです。
【パパの年齢】
パパの年齢は、永年的に41歳だと言われています。
実は「これでいいのだ」の言葉は、とても奥深いものがあるのです。前向き思考の極め
、「これでいいのだ！」と言い切れる勇気が込められているのです。
満州で育った赤塚氏は、ある日「メイファーズ」、「没法子」と「仕方ないよ」という意味の中国語に心を捉えられます。その背景には、彼自身が満州に逃避するも、常に飢えと寒さに苦しめられていたという戦争体験が存在していたのです。そして戦後、父親はソ連に抑留され、赤塚氏が日本に帰国した後、幼い妹は栄養失調で命を落としました。その様な悲惨な体験を経ても、その現実を謙虚に受け止めながら生き抜いてきたのです。その結果、生まれたのが、「これでいいのだ！」という言葉なのです。それは現実を肯定し、何があっても前向きに生きて行くことの証でもあったのです。
「天才バカボン」が大成功した背景には、赤塚不二夫氏の正直な姿、丸裸な自分が見え隠れしていたのかも知れませんね。そして自分のプライドなど、何もかも捨てて自分の世界にのめり込み、「これでいいのだ！」と割り切って取り組むところに、赤塚氏のひたすら前向きな姿があったのです。こうして「天才バカボン」の生みの親、赤塚不二夫氏は、あらゆる人生を楽しく、喜びに溢れるものとする事を目指していたのです。
人生には様々な艱難と苦境が伴います。そして壁にぶつかる度に、多くの人は落胆し、愚痴をこぼして欲求不満となり、時には現実逃避して様々な問題にぶつかってしまう事もあります。その典型的な叫び声が、「ありえない！」とか「何て不運なんだろう」です。目の前の困難を体験したが故に、自然と口から出てしまうネガティブな言葉。それさえも赤塚には存在せず、どんなつらい体験、ひどい環境においても、「ありえない！」「何て不運なんだろう」を、「これでいいのだ！」と割り切って、その状況を甘んじて受け止めるだけでなく、むしろ前向きに考えているのです。これは究極のポジティブ・シンキングです。おバカな程、楽観主義であるYoumeiとて到底及ばない思考です。
足りない事を数えたら不満が溜まります
ある事を数えたら感謝が増えます
隣の芝生が青く見えても人との違いを楽しめば人生は幸せに満ちて来ます
今日もいい日になる様に
いつでも笑って優しくね！
ぼぼぼ、ぼぼぼ、ぼ～ん！
今日もいい日になる様に
誰かに笑顔でありがとう！
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