夫婦とは同じループに存在するもの

 

千日手とは、将棋において一局中に同一局面が何度か現れる状態、またはその状態を発生させる手のことです。千日手の概念は古将棋にも存在していたと考えられているが、詳しいルールについては不解明な部分が多いのです。本将棋においては終盤で駒を打ち合い、取り合う状況でしか発生しないものと考えられていました。そのため、当初のルールとしては「千日手となったときには攻め方が手を変える。どちらが攻め方か不明のときは、仕掛けた側から手を変える」という曖昧な規定にとどまっていたのです。

ところが1927年の対局（宮松関三郎六段対花田長太郎八段戦）で、序盤の駒組みの段階で同じ手を繰り返す局面が発生し、対局を中断して連盟に裁決をゆだねることとなったと言った事象が発生しました。これが局面に関わらず「同一手順3回」という千日手の規定を明確にした端緒となったと考えられています。なお戦前、特に攻め方あるいは仕掛けた側から手を変えなければならないルールだった時代の書籍では、「千遍手」「百日手」などの名称も用いられていましたね。

千日手は、将棋におけるルールだけでなく、人生における状況を表現する際にも用いられる言葉です。即ち、人間関係などで、同じパターンを繰り返して状況が変わらない事を指します。

　AIに千日手と夫婦の事について問いてみました。その結果、「夫婦の状況をこの言葉で表すことは適切ではありません。千日手と夫婦は、全く異なる概念なので、この2つの言葉を組み合わせることは、意味が通じません」との回答を得ました。

　でも、敢えてYoumeiは夫婦とは千日手の様なものと考えます。夫婦とは永遠に続くものです。そして勝敗はつかないものなのです。悪く捉えれば変化がないと言った面では、夫婦の関係は千日手ではないかも知れません。夫婦関係は、時間の経過や生活環境の変化とともに変化していくのが自然です。特に結婚初期の熱愛期から、生活習慣や価値観の違いが顕著になる時期、そして子供の成長や両親の高齢化など、様々なライフイベントによって変化します。夫婦関係の満足度も、年齢や性別によって差があり、また時代の変化にも影響を受けます。

　総じて夫婦関係は勿論ですが、人間関係の多くの問題は、「現実」そのものよりも、それをどう解釈しているかに左右されていると思います。「いつも私ばかりが我慢している」と思う人が居るかも知れませが、それは自分の解釈であった事に気がつかなければならないのです。夫婦関係を良好に保つコツは負のループに嵌らない事です。逆説的になりますが、夫婦とはプラスのループに乗っかっていくものです。「良いループ」は、肯定的なサイクルや好循環を指す言葉です。ある行動や結果が、次の行動や結果に良い影響を与え、全体としてプラスの方向に進むことを意味します。例えば、成功によってモチベーションが向上し、さらに努力を重ねることで次の成功につながる、などが「良いループ」の例です。

　夫婦二人とも一緒に同じループの中に居る訳ですから、お互いにどうしたら心地よく過ごせるのかを考えていくべできでしょうね。

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