パラレルワールド

 

「人生が夢を作るんじゃない。夢が人生を作るだ」、当ブログ記事には頻繁に引用していますが、これは大谷選手の言葉です。まるで子供達が楽しい夢を描いて、そこに向かって人生を作り上げていく、何て希望に満ちた言葉でしょう。岩手県同郷人のYoumeiは、いきなり感嘆です。

「ファンの声援は、一番のドーピングじゃないかと思っている」、素晴らしい！　凄いです。世界中の誰もがこの言葉を聞けば、大谷選手のファンになりますよ。サラッと人を虜にさせる雄大な力、神って二物も三物も与えるんですね。

「他人がポイって捨てた運を拾っているんです」。この言葉には脱帽するしかありません。本当に小さな自分が情けなくなります。腹立たしい事に今でもタバコのポイ捨てする人っていますよね？　目の前でやられて、同じ愛煙家として腹を立ててしまう時があります。でも、大谷選手は「わっ、運がまた増える！」と、そのゴミを拾う人なるんでしょう。大谷選手のピッチングフォーム、バッティングフォーム、そしてスライディングは優美ですが、身体だけでなく、心が清らかだからより美しく見えるのでしょう。きっと大谷選手であれば、タバコのポイ捨てする人が目の前に現れたら、ヘッドスライディングで拾いにいくだろうと思います。

夢を持つことで人生は大きく変わります。夢とは言い換えれば最初に描いていたゴールです。ゴールが解っていれば、どこに向かって進んでいけばいいのか、たとえその道のりがはっきりしていなくとも方向性が決まってくるのです。ゴールへ向かっていく道中に於いて、出会いや得られる経験は何事にも変えることのできない財産です。そしてそれが自分の人生を形づけていくのです。そうです！　夢が人生を作るんです。

一方、パラレルワールド（Parallel universe, Parallel world）とは、ある世界（時空）から分岐し、それに並行して存在する別の世界（時空）を指します。並行世界、並行宇宙、並行時空とも言われていますね｡そして、「異世界（異界）」、「魔界」、「四次元世界」などとは違い、パラレルワールドは我々の宇宙と同一の次元を持ちます。SFの世界の中だけに存在するのではなく、理論物理学の世界でもその存在の可能性について語られています。

もう少し解り易い表現をするのであれば、パラレルワールドとは、現実世界とは異なる、複数の可能性を持つ仮想的な世界のことです。物理学や哲学、フィクションの分野で使われる概念で、もしも別の選択や出来事が起こっていたら、というifの世界を指します。

パラレルワールドの概念は以下のとおりです。

①.      並行世界

我々の世界と並行して存在する、別の世界。

②.      次元

パラレルワールドは、我々の宇宙と同じ次元を持つとされます。

③.      可能性

ある選択や出来事が異なれば、別のパラレルワールドが生まれると考えられます。

④.      SFと物理学

パラレルワールドはSF作品だけでなく、理論物理学でも研究対象となっています。

⑤.      量子力学

量子力学では、観測によって確率的に存在が確定する世界と、確定しない世界があり、それがパラレルワールドにつながるという考え方もあります。

パラレルワールドは前述のとおり、ifの世界です。言い換えれば、ある選択で人生が変わる「もしも」の世界なのです。

　ここで大切な事を書きます。未来は遠い先のことだけではなく、今この瞬間の1時間先、1分先、1秒先だって未来なんです。この未来そのものがパラレルワールドである事を悟るべきだと思いますね。･･･なので、今、この時点で描ける最高の夢を見続ける事が大切なのだろうと思います。

　例えば、大谷翔平選手が幼少の頃に、野球ではなく棋士に憧れていたとしたらば･･･、藤井聡太七冠が将棋ではなくて、野球の面白みに嵌っていたとしたらば･･･、過去から視た未来、即ち現在の世界は全く以て違った構成となっていたでしょう。

最先端の量子力学や古来の仏教の教えを紐解いていくと、私たちが思っている様な「時間」も「現実」も存在しない事が解ってきています。でもそれは決して悲観的な話ではなく、むしろ人生をより良く生きるためのヒントがあるのです。パラレルワールド理論は、私たちの世界から分岐した並行世界が可能性の数だけ存在していて、この宇宙全体が量子状態にあるという考え方です。

例えば、明日の昼食で立ち食い天婦羅蕎麦を食べる世界と、ラーメン屋でチャーシュー麺を食べる世界が、どちらも同時に並行して存在しているイメージです。そして、私たちと環境との相互作用によって、どちらか一つの世界に入り込むのです。

このパラレルワールド理論は、量子力学の問題を最もシンプルに説明できる理論として、現在最有力視されています。そして加えて仏教の時間論では、「未来」という領域にこれから起こってくる可能性のある法がすべて存在していて、さまざまな条件が揃うと「現在」に移動するとされています。そして「現在」にやってきた法は、一瞬で「過去」へと過ぎ去っていきます。

仏教の時間論によれば、私たちの「現在」は一瞬で過ぎ去っていきます。その一瞬一瞬に、どんな「思い」を持って生きるかによって、次にどんな未来が現れるかが変わってくるんです。パラレルワールドが存在し、時間が未来から過去へと流れているとしたら、私たちはどう生きればいいのでしょうか？

重要なのは、「今」この瞬間を生きる事です。

　だからこそ、子供達には自分が一番満足できる楽しい世界にフォーカスして欲しいのです。楽しい夢を見続けて欲しいのです。私達大人は、その環境を作り上げていく義務があるのでしょう。

今日もいい日になる様に

いつでも笑って優しくね！

ぽぽぽ、ぽぽぽ、ぽ～ん！

今日もいい日になる様に

誰かに笑顔でありがとう！

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