命令は受けた方にとってみれば完全に受け身です。ですから、受けたままを行動に移します。一方、質問は自発性を促すものです。受けた方が返事を返し、その返事をした人がその後の行動を決めるのです。その上、質問された人は返事をするために自分自身の頭を使うのです。勿論、その人の創造性も発揮されます。命令は上から下へ、質問は上下関係なく相手を引き上げます。
どちらが良いのかもうお解りですよね。もう何度もこのブログ記事に登場していますが、教育学者のWilliam Arthur Ward先生の有名なお言葉を思い出してみましょう。
命令タイプの指導者は上記スライドの①、即ち凡庸な方です。一方、質問系の指導者は教え子の自発性を促していますので、④の偉大な指導者なんです。指導者という存在は、究極的には、子供たちの魂に火をつける存在なんです。如何に子供たちに“やる気”を持たせるか、如何に“挑戦”の気持ちを持たせるかが指導者の最大の命題だと思っています。
上からの目線で、子供に指示をすることに慣れ、説明も何を言っているか理解不能で、子供の手本になどなれるはずもない存在に、魂の点火者になることなど到底無理であろうと思います。仮にそんな不出来な指導者が居れば、本当に情けないことと思います。故に、指導者もまた向上心を持って、常日頃から資質向上に努めていく必要があるのだと切に思いますよ。
そもそも「上から目線」と言うのが非常に良くないです(勿論、下から目線と言うのもダメですが・・・)。とにかく子供達と目線を合わせた話口調が必要だと思います。指導者たるもの肝に命じておかなければいけませんね。
「上から目線」とは、相手よりも立場が上であるかのように見下したり、偉そうに振る舞ったりする態度や言動の事です。具体的には、相手を尊重せず、自分の意見や価値観を押し付けたり、上から目線で命令する様子を指します。具体的には下記の様な事象を指します。
見下すような態度
相手の意見や能力を認めず、まるで自分の方が優れているかのように振る舞う態度です。
①.
偉そうな言葉遣い
「〇〇くらい当たり前でしょ」「もっとしっかりしなさい」など、相手を小馬鹿にしたような言葉を使う事です。
②.
アドバイスの押しつけ
相手の状況や気持ちを考えずに、自分の価値観に基づいたアドバイスを一方的に押し付けることです。
③.
命令口調
「~しろ」「~すべきだ」といった命令形で話すことで、相手を支配しようとする態度です。
④.
自慢話やマウント
自分の成功体験や知識をひけらかし、相手を劣等感を感じさせるような言動です。最近はマウント取りたがる輩が多いですよね
次に心理学的な要素で「上から目線」を考察してみます。
①.
承認欲求
他人から認められたい、優位に立ちたいという欲求が強い場合、上から目線の態度を取りやすいです。
②.
自信のなさ
劣等感を抱えている人が、自分を大きく見せるために上から目線で振る舞うことがあります。
③.
自己中心的
自分の価値観や意見が絶対だと信じているため、相手を尊重することができません。これって最悪ですよね。
④.
コミュニケーション能力の欠如
相手の気持ちを理解する能力が低く、結果的に上から目線な態度になってしまうことがあります。
次に、自分が「上から目線」の方から攻撃を受けた場合の対処法を考えてみます。
①.
スルーする
イラッとしても、感情的に反応せず、冷静に受け流すことが大切です。
②.
相手の心理を理解する
なぜ上から目線なのか、その心理を理解しようと努めることで、冷静に対応できます。
③.
やんわりと指摘する
親しい間柄であれば、相手に不快感を与えないように、やんわりと指摘してみるのも良いでしょう。
④.
距離を置く
どうしても改善が見られない場合は、距離を置くことも一つの選択肢です。
「上から目線」は、人間関係を悪化させるだけでなく、相手に不快感やストレスを与えるため、注意が必要です。
さて・・・、ここまで綴ってきましたが、誤解がない様に申し添えます。リーダーはしっかりとした指示を出す事が大切です。指示も出来ないリーダーはダメですよね。考慮しなければならないのは、その時の状況です。例えがあまり良くありませんが、戦時中であれば隊長はしっかりとしたブレのない指示・命令を部下に発する技量が必要です。また、この日本は地震が多い国ですが、津波が押し寄せてくる可能性が少しでもあれば、「逃げた方がいいと思うけど・・・」ではダメです。「今すぐに高台へ逃げなさい」の命令が必要です。
2024年1月1日、地震直後のNHKアナウンサー(山内泉アナウンサー)の叱る様な口調で緊迫の呼びかけ方が素晴らしかったと感銘しています。このアナウンスで救われた命は沢山あると思います。渾身の叫びは本気が伝わっています。これこそプロのアナウンサーです。緊迫感が差し迫っている時は、躊躇なく命令して下さい。非常事態であれば、目線の位置も全く関係ありません。
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