どのスポーツ競技にも勝負所がありますね。特に球技スポーツには、ここぞと言ったタイミングが必ずあると思います。勿論ですがソフトテニスにも勝敗を分ける一球があります。しかしながら、競技をしているプレイヤーにはその時点ではどの一球なのか分からないのです。また分かる必要もないと思っております(不要な邪念を生じるため)。ゲームが終わってみれば、「あのポイントでの前衛サイドアタックは起死回生の一打だった」、「あのポイントでのポーチボレー一発で相手を圧倒できた」、「あの時の中途半端なロブを悔やんでならない」と言った客観的な考察も為されます。プレイヤーは「どの一球も絶対無二の一打なり、身心を挙げて一打すべし、その一打に今の自己の力を発揮すべし」の精神で臨むのがベストですね。
しかしながら選手を指導する指導者、監督、コーチはどのポイントが重要なのか常に考えなければいけません。管理人Youmeiが考える重要ポイントの一つは各ゲームの4ポイント目です。旧来より前衛サイドのレシーブは重要なポイントで回ってくると言われていますが、正にその通りだと思います。例え所謂ダブル後衛陣形であっても逆クロス側の選手にはより多くの力量が必要となります。先ずは広角打法が出来ること(選手全員が右利きと想定した場合、サーバーのバックハンドのコースを狙い打つことが出来る打法)、そしてダブル後衛陣形であれば往々にしてセンターが狙われますが、そこをカバーするのが逆クロス側の選手になりますね。ゲームに於いて逆クロス側の選手はキーポイントを担うことが多いのです。
ここで4ポイント目が重要な理由を確率論から検証してみましょう。管理人Youmeiは恥ずかしながら科学者の端くれなので、統計学や確率論は得手としております。
鴻巣洋明・直美ペアと熊谷 悟・幸一ペアの対戦です。両者互角の力量、コートも無風で日照もなし、コートサイドの影響がない想定で、且つ計算を簡略化するためデュースはなし、4ポイント先取するまでの確率を計算してみました。
例えばカウント2-1からの展開ですが、4ポイント目を取り3-1となると確率は66.7%から80.0%に跳ね上がります。カウント1-2からの展開ですが、4ポイント目を取り2-2となると確率は33.3%から50.0%のイーブンに持ち込めるので、優勢・劣勢を勘案するとこの差は大きいですね。またカウント0-3から次のポイントを取ると確率11.1%から33.3%に持ち直すことが出来るのです。
但し気を付けなければいけないのは、プレイヤーはこのカウントをあまり気にすべきではありません。カウント0-3となると計算上では4ポイント先取の確率が11.1%しかなくなりますが、決して諦めてはいけません。諦めた時点でゲームセットです。またカウント3-0の場合、4ポイント先取の確率は88.9%となりますが、決して油断してはならないのです。ラフなプレーは後を引きます。
以上は管理人Youmeiが長きに渡り経験した範疇に基づいた個人的な考え方です。いろいろな考え方があるのは重々承知しておりますので、聞き流して頂いても良いかと思います。
総じて選手は一球入魂、どの一球にも自分の持てる魂全てを込めて打つことに集中しましょう。これぞ軟式庭球魂です。
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