挨拶は心理学的には相手への敬意の表現であり、コミュニケーションの始まりを示すシグナルです。また、挨拶は「存在承認」をする事とも言えます。人は誰でも「誰かに認められたい」という欲求(承認欲求)を持っていて、それが満たされないと「自分らしく生きて夢を実現したい」という気持ち(欲求)が薄らいでいきます。
挨拶には次の様な意味や効果があります。
①. 相手とのコミュニケーションのきっかけになる
②. 相手を認めたり自分の心を開いたりする
③. 社会の基本的なルールである
④. 信頼関係を構築する
⑤. 印象の良さを与える
⑥. 緊張をほぐす
⑦. 感謝を伝えることができる
⑧.
自分自身の心の安定にも寄与する
挨拶は毎日何度となく口にし、意識せずとも交わしているものです。 改めて「少し意識して明るく」、「相手の目を見て笑顔で」、「立ち止まって丁寧に」挨拶をする事でお互いに気持ちよく毎日を過ごせたり、印象も良くなって人間関係が更に良好になると言ったメリットに繋がります。
一方、海外から日本へやって来た人は、日本の挨拶に驚いたり、日本らしさを感じて興味を持ったりしているものです。しかしながら「日本人はなぜお辞儀をするの?」と聞かれても、自信を持って説明出来る人は少ないのではないでしょうか。そう! 日本人の挨拶は基本的にお辞儀をするのです。
相手に頭を下げる「お辞儀」の文化は、元々は中国から仏教と共に日本へ伝わったとされています。ひと言に「お辞儀」と言っても、幾つかの種類があり、具体的には下記の様に分けられます。
【会釈】
立礼(立ったままおこなうお辞儀)で体を15度の角度に軽く傾ける一般的なお辞儀です。会社の同僚や親族など、比較的親しい間柄同士で、挨拶の言葉と共に使われます。
【浅礼】
浅礼は、座礼(座ってするお辞儀)の際に使われます。そこまで大げさでなく敬意を表すお辞儀で、正座の状態から1秒かけて体を30度に傾け、手は膝の前にすべらせて1秒静止し、2秒かけてゆっくりと顔を上げます。
【敬礼】
立礼で体を30度に傾ける会釈よりもフォーマルなお辞儀です。お客様や初対面の人に対して、または深い感謝や歓迎の気持ちを表す際に使われます。
【最敬礼】
立礼で体を45度に傾けるとても深いお辞儀です。重役や重要な顧客、尊敬する人等に対して使われます。お辞儀をする時間は「三息(吸って吐いて吸う)」が基本とされていますが、深いお詫びや尊敬の気持ちを表す際には4秒、5秒以上など、頭を下げる時間を長めに取ることが多い様です。
「おはよう」や「ありがとう」と言った挨拶は海外でもそれぞれの国の言語で使われますが、食事の前後に使う「いただきます」と「ごちそうさま」は、日本ならではの言葉です。「いただきます」には「命をいただく」という感謝が、「ご馳走さま」には食事の準備にあちこち走ってくれたことへの感謝が表されています。海外ではこの様な食事の前後に使う決まった挨拶がない国も多く、日本の「いただきます」「ごちそうさま」を聞くと不思議に感じたり、驚いたりする人も多い様ですね。
海外の多くの国(イスラム圏は除く)では、日本のお辞儀に代わる挨拶として「握手」をするのが一般的です。男性同士や女性同士など、同性間の握手は日本とほとんど変わりませんが、異性間での握手の場合、レディファーストが根付いている欧米では女性から手を出すまで男性は待つのがマナーとされています。
タイでは日本と同様に挨拶としてお辞儀をしますが、日本とは少しやり方が違います。タイのお辞儀は胸の前で手を合わせる合掌スタイルで「ワイ」と呼ばれるお辞儀が一般的です。また、欧米では握手と同時にハグや「チークキス」と呼ばれる頬を合わせる動作が含まれる事もあります(日本でこれをやると〇〇ハラと間違えられるのでご注意を!)。因みにニュージーランドでは、「ホンギ」と呼ばれる鼻と鼻をくっつけ合う挨拶が行われる場合があります。これは元々ニュージーランドの先住民マオリ族が行った挨拶で、日常的に使われている訳ではありませんが、式典や日常の大事な場面で使われる事がある様です。
話が些か脱線致しましたが、子供達には挨拶の大切さを是が非でも教えたいところです。しかしながら「子どもに挨拶の大切さを伝えたいけど伝え方が解らない」、「子どもにどうやって挨拶をさせたらいい?」、「挨拶が出来ない子どもに親はどう接するべき?」等々、子どもの挨拶やその促し方、教え方について不安や疑問をお持ちの親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。先ずは、以下の3つを励行する様にされて下さい。
①.
親が率先して挨拶をする
②.
友達や家族にも挨拶をさせる
③.
子どもが挨拶をしたら褒める
上述のとおり挨拶が大切な理由は様々ありますが、他にも挨拶は子どもにとって明らかなメリットがあります。挨拶をすると相手から返礼される事で自分が認められたと感じる事が出来ます。これは子どもの自己肯定感を高める事に繋がります。また自分から挨拶をする習慣がつけば、子どもの積極性や主体性を育む事にも繋がるでしょう。そして挨拶は相手を尊重する気持ちを表す行為です。挨拶をする事で子どもの思いやりや感謝の気持ちを育む事ができ、何よりも道徳性を高める事が出来るのです。
今日もいい日になる様に
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今日もいい日になる様に
誰かに笑顔でありがとう!
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