愛する事は生きる力

 

命をかけて何かを成し遂げ様とする男性の姿は確かに立派です。しかし、その行動が誰かを深く傷つけ、悲しませる可能性があるならば、強く否定される事もあるのです。峰不二子は愛を知らずに孤独に生き、誰にも悲しみを与えずに死ぬことこそが、ある意味で究極の優しさであると考えているのかもしれませんね。

峰不二子と言えば、『ルパン三世』のヒロインで、美貌と妖艶さを武器に男たちを翻弄し、秘宝を狙う謎多き美女、そして女性の理想像やセクシーさの代名詞として、日本独自の「ファム・ファタール（運命の女）」の象徴的存在として広く知られています。

【峰不二子のイメージを構成する要素】

①.      ミステリアスな存在

素性や過去が不明で、常に謎に包まれている。

②.      ルパン三世との関係

ルパンを翻弄しつつも、時に協力し、時に裏切る、複雑で魅力的な関係。

③.      「不二子ちゃん」

親しみを込めた愛称で呼ばれ、その存在自体が一種のアイコン。

④.      女性からの支持

セクシーさ、強さ、自立した女性像として、理想の女性像として支持され、化粧品やファッションとのコラボも多数。

⑤.      「リアル峰不二子」

グラビアアイドルなど、現実世界で彼女のような魅力を持つ女性を指す言葉としても使われる。

⑥.      ファム・ファタールの日本的代表

西洋の「運命の女」という概念が、日本で「峰不二子」というキャラクターによって具現化され、その言葉自体を凌駕するほどの浸透度を持つ。

「愛することは生きる力」とは、愛すること（与えること、受け入れること、育むこと）を通じて、人は生きる喜びや意味を見出し、精神的・人間的に成長する力そのものを指します。自分自身を愛し、他者を尊重し、見返りを求めずに与える「与える愛」や、相手の存在を受け入れ成長を願う「受容の愛」が、人生を豊かにし、困難を乗り越える根源的なエネルギーとなることを意味します。

【愛が生きる力となる具体的な側面】

①.      精神的な支えと喜び

愛する対象（人、自然、芸術など）を持つことで、生きる目的が生まれ、喜びや感動が増幅されます。

②.      自己肯定感の育成

自分を愛し、自己肯定感を高めることは、人生を楽しむ基盤となり、「生きる力」の源泉となります。

③.      人間性の豊かさ

他者を思いやり、共生し、生命や人権を尊重する心は、「生きる力」として重視される豊かな人間性そのものです。

④.      「与える」行為の力

エーリッヒ・フロムが説くように、愛とは「与えること」であり、自分の喜びや知識などを与える行為は、自分自身の力と豊かさを実感させ、喜びをもたらします。

⑤.      成長と創造

愛は相手のありのままを受け入れ、その成長を促すことで、自分自身も学び、新しい価値を創造する力となります。

【「愛する」ことの本質】

①.      無償の心

相手の反応を気にせず、見返りを求めず、無条件に与え続けることが本当の愛情です。

②.      受容と尊重

相手を自分の都合の良いように変えようとせず、その存在そのものを大切に受け入れ、成長を願うこと（自己愛も含む）。

③.      「別の自己」として

友人を「別の自己」と見なすアリストテレスのように、他者との繋がりの中で自己を認識し、愛を育む側面もあります。

つまり、「愛すること」は単なる感情ではなく、自己を確立し、他者と繋がり、人生を深く味わい、困難を乗り越えるための能動的で創造的な「生きる力」そのものと言えるでしょう。

　今、欧州では徴兵制が復活している傾向が伺えます。ロシアの脅威が深まるなか、欧州では徴兵制を復活・拡大させる国が増えているのです。スイスでも今月末、女性を徴兵対象に含める案が国民投票にかけられています。

　欧州におけるロシアの脅威は冷戦後で最高レベルに達しています。ロシアのドローンや戦闘機が北大西洋条約機構（NATO）加盟国の領空を繰り返し侵犯し、加盟国が戦闘機を緊急発進させる事態に発展しているのです。ロシア政府は否定するが、欧州の諜報機関はロシア主導の諜報活動、サイバー攻撃、重要インフラを狙った破壊工作が増加していると警告をしていま。こうした情勢下で、欧州各国政府は防衛体制の拡充を急いでいます。しかし軍備増強に伴い大きな課題となっているのが、軍の人員確保なのです。一部の国では徴兵制の導入、あるいはその可能性を検討する動きが出ているのです。

冷戦終結後、欧州は軍縮に舵を切りました。欧州各国の軍人協会でつくる非営利団体EUROMIL（欧州軍人協会機構）の調査によると、対象15カ国のうち約3分の2が2010〜2020年に軍の人員を削減しており、削減率は平均16%でした。当時の欧州各国が兵力削減に動いた背景には、ロシアの共産主義が崩壊したことで安全保障上の脅威が薄れ、いわゆる「平和の配当」として軍事費を社会保障や公共サービスに振り向ける動きが活発化したこともあります。

しかし2014年のロシアによるクリミア併合を機に、情勢は一変。ロシアと近接するリトアニア（2015年）、スウェーデン（2018年）、ラトビア（2023年）などが徴兵制を復活させました。更に米ドナルド・トランプ政権が欧州に防衛力の増強を求めたこともこの動きを後押しした。NATOは6月の首脳会議で、加盟各国が国内総生産（GDP）に占める防衛費を2035年までに5%まで引き上げる目標で合意しました。

ドイツのキール世界経済研究所、ベルギーのブリューゲル研究所の調査外部リンクでは、米国抜きでロシアに対抗する場合、欧州は約30万人の兵員増強が必要になると試算しています。欧州議会調査局も報告書外部リンクで、兵力・軍備確保において徴兵制が再び重要な選択肢となったと指摘しているのです。

　兵役も職業軍人も命がけの仕事です。第二次世界大戦における日本軍の死者は約230万人と推定されています。この死者の多くは戦闘によるものではなく、餓死や戦病死が大きな割合を占めており、特に戦争末期に犠牲者が集中しました。日本軍の死者の多くは、戦闘による「名誉の戦死」ではなく、戦争末期に集中して発生した餓死や病死であった事、尚一層のこと悲しく思います。また、民間人を含めた日本人全体の死者数は約310万人（政府公表値）に上ります。

　戦争は人を愛する事や生きる事の権利を奪い取ります。二度と愚かな戦争を起こさない様に人類は精一杯の義務を遂行する必要があるでしょう。

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